奇跡のリンゴと三浦しをん
T's bagel でさんざん聞いていた自然栽培(無農薬・無肥料)のお話ですが、ここへきてようやく自分で本を買って読みました。
頭の中でごちゃ混ぜになっていた「自然栽培」と「自然農法」の違いも分かったし、自然栽培、有機栽培、慣行栽培それぞれの農薬や肥料に対する考え方の違いもよく分かりました。
著者は、弘前大学農学生命科学部の教授で、「奇跡のリンゴ」で有名になった木村秋則さんと出会って以来、自然栽培のメカニズムについて研究していらっしゃるとのこと。
リンゴ栽培では通常、月2~3回のペースで10回ほども農薬を散布するそうで、米や野菜に比べて、また他の果物に比べて、リンゴというのは本当に農薬をたくさん使って栽培する作物であるにもかかわらず、木村さんは、無農薬・無肥料でちゃんとリンゴを実らせることができた。だからこそ「奇跡の…」なんですね。
この本ではそんな自然栽培の、なぜ農薬も肥料もなしでちゃんと収穫できるのか、という基本部分について、さまざまなたとえを引きながら、分かりやすく説明してくれています。
まぁ、「奇跡のリンゴ」については、NHKで紹介されたり、映画になったりもしているので、テレビを見ない私なんかより、よっぽどみなさんの方がご存じではないかと思います。私はまだ自然栽培のことなんてまったく知らない時期に、映画のことだけは何かで見て知っていたのですが、ここへきてやっと結びつきました
うーん…キーワードは「多様性」と「競争」かなぁ。先日書いた平川克美さんの『路地裏の資本主義』とも一脈通じるところがあり、ああ、これも一種のシンクロだなぁ、と思いながら読みました。(この部分についてはまた後日、書けたら書くことにします。)
さて、そして、