ハマスホイとデンマーク絵画展@東京都美術館
今年の美術展こと始めは、『ハマスホイとデンマーク絵画』展@東京都美術館です。
ずいぶん前からこの美術展のアカウントをTwitterでフォローしていたので、待ちに待った公開でした。^^
ヴィルヘルム・ハマスホイ(1864-1916)。
私は“ハンマースホイ”で覚えていたのですが、今回は“ハマスホイ”でした。また、“スケーエン”は“スケーイン”、ユトランド半島はユラン半島と表記されていました。デンマーク語の発音だとそうなるみたいですね。
この展覧会は大きく4つのコーナーに分けられています。そのあたりの詳細は特設ページをご覧いただくとして、まず第1章の『デンマーク絵画の黄金期』のコーナーでは、私は「ブランスー島のドルメン」という絵にいちばん惹かれました。
ドルメンというのは巨石記念物のことだそうですが、Wikipediaを見ると「支石墓」と説明していますね。ちなみに、画像検索したら面白いものがたくさん出てきましたので、興味のある方は こちら へ。
絵の方は、一面に草が生え、ゆるやかな起伏のある土地で、奥に海(かな?)が見える中に巨石が積んであるという、そんな風景ですが、見た瞬間「ここ行きたい!」と思ったんですよね。(さきほどの特設ページに載っているので、ぜひ見てください。^^)
第2章の『スケーイン派と北欧の光』のコーナーは、どれも好き♡
じつは3年ほど前、ブリューゲルの『バベルの塔』展に行った帰り、たまたま通りがかった国立西洋美術館でこのスケーエン展をやっていて、左の写真にあるポスターに惹かれてふらふらと入ってみたところ、ひとめで大好きになってしまったのでした。そのとき以来の再会だったので、うれしかった~♡
スケーエンというのは、デンマーク・ユトランド半島の北端にある漁師町で、19世紀後半、そこに画家たちが集まって、スケーエン派という一派をなしていたのです。
画家たちは、この土地に残るデンマーク固有の風景、伝統的な暮らしに魅了され、次々に移り住んで来たとのこと。なので、たとえば船を出そうとしている漁師たちの姿、花摘みをする子どもたち、縫物をする少女、2人の女性が海辺を歩く夕暮れの景色など、この土地の日常生活を描いたものがほとんどです。