=2003年5月15日(木)の日記より転載=
中島義道さんの本はけっこう好きで、ほかにも『うるさい日本の私』(新潮文庫)とか、『<対話>のない社会』(PHP新書)など読んだことがあります。
『<対話>のない社会』の副題に「思いやりと優しさが圧殺するもの」と書いてあるのですが、今回読んだ「私の嫌いな10の言葉」も結局それと同内容の主張というか、重なる部分があったように思います。
ここで挙げている「10の言葉」とは、
「相手の気持ちを考えろよ!」
「ひとりで生きてるんじゃないからな!」
「おまえのためを思って言ってるんだぞ!」
「もっと素直になれよ!」
「一度頭を下げれば済むことじゃないか!」
「謝れよ!」
「弁解するな!」
「胸に手を当ててよく考えてみろ!」
「みんなが厭な気分になるじゃないか!」
「自分の好きなことがかならず何かあるはずだ!」
です。こういった言葉をなんの疑いもなく相手にぶつける人たちの無神経さに関して、いろいろと書いているのです。その手の無神経さに対する筆者の憤り、というものを何冊か読んできて、これも全部が全部というわけではないですが、かなりの部分で共感できてしまいます。私自身、「頑張れ」という言葉に過剰反応してしまった時期があったり、「あなたのためを思って言っているのよ」と言われて「うそつけ」と思ったことがあったりしたためです。
まぁ、長年、国語を教えてきたことも関係あるのかもしれませんが、言葉にはけっこう敏感な私です。とか言いつつ、知らずに相手を傷つけていることもあるわけなんですけど・・・。(^^ゞ
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