【覚書き】2019年3月に観た映画(DVD含む)
今月は観たい映画が目白押し。うかうかしているとあっという間に終わってしまうと思い、月初めから張り切って出かけました。
さっそく3月に観た映画です。
(洋画)
『シシリアン・ゴースト・ストーリー』(2017)
シチリアの小さな村で13歳の少年が姿を消し、少年に想いを寄せていた同級生の少女だけが、あきらめずに少年の行方を追っていくという物語。
イタリアの風景はとても美しく、全体を通して幻想的な作りになっているのだけれど、実のところとても陰惨なストーリー。実話なんですって。1993年に起きた実際の事件を元にしているそうですが、ギレルモ・デル・トロ監督の『パンズ・ラビリンス』(2006)を彷彿させました。
少年ジュゼッペが最後の最後に天使のような美しさだったのは、ひとえに「鎮魂」だったのだろうと思いました。
『輝ける人生』(2017)
とても良かった ので、3月中に2回観た映画。
35年間連れ添った夫がナイトの称号をもらったその祝賀会の日に、夫と親友の浮気現場に遭遇。自分とは生き方の全くちがう団地住まいの姉のところに転がり込み、ダンスのレッスンに参加するようになって、みるみるうちに自由な人生に目覚めていく物語。
出てくる人はみな高齢者たちばかりなのだけど、お姉さんの周りにいる人たちはみんな、お金はなくとも楽しく人生を謳歌している人たちばかり。お姉さん自身にもじつは悲しい過去があったのだけど、そんなことはみじんも感じさせない自由な生き方で、それはそれは素敵な人生を送っています。
主人公の女性も、そんな姉や周りの人たちに少しずつ影響されて、最後は自分の足で歩き始める。とても心温まる物語でした。
最後の瞬間はお見事!
『ゴーギャン タヒチ、楽園への旅』(2017)
久々に“落ちる”映画でした。…観たあと、とにかく切なくて、やるせなくて、何時間もあとまで引きずりました。ストーリー的にはそんな落ちるものではなかったと、頭では思っているのですが、なんですかねぇ…。
せっかくのタヒチも、いま思うと暗いトーンばかりだったような気がするし、邦題に“楽園”を入れたのは間違いだったんじゃないんですかねぇ…。
ちなみにゴーギャンは、一時期ゴッホと暮らしていたこともあるのですが、そんな時代のことはこの映画には全く出てこず、初めてタヒチに行くことになったその前後数年のことだけを描いている作品でした。
ゴーギャンがタヒチで結婚した相手を演じた女性は、とっても素敵でしたよ。プリミティブというか、エキゾチックというか…そんな雰囲気の。ゴーギャンがインスパイアされて、しょっちゅう彼女を描きたがったのもよく分かります。(こういうカタカナだらけの文章は、じつは中身がないんだぞ^^;)
そして今月のトリは・・・
アップリンク吉祥寺にて、純粋にアイスランドつながりだけで観た映画。
そうそう。双子のお姉さんが瞑想家で、インドのアシュラムに行くとか言ってたのが、この映画の中ではちょっと風変わりで可笑しかったな。それから音楽。バンドや合唱団が生で出てきて、いつもバックで演奏したり歌ったりしているのが面白かった。
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