美術展めぐり 事始め #1 アジェとユージン・スミス
blog更新もじつに久しぶりですが、今年は積極的に更新していくつもりですので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、昨年は、5月に『バベルの塔』展、『スケーエン』展、年末に『ゴッホ展』 と『現代の写実』展に行っただけで終わってしまいましたので、今年はもっとたくさんの美術展に足を運ぼうと心を新たにした年頭。さっそく行ってまいりました
じつは、当初の目的は『ゴッホ ~最期の手紙~』 という映画を観ることでした。14:40開演の回を目指して 東京都写真美術館 (以下「写美」)に向かったのですが、この回は吹替版とのことでしたので、急きょ、その次の字幕版の回を観ることにして、それまでの時間、せっかくなので写真を見ることにしたのでした。
いまやっている写真展は3つ。時間があればすべて見たかったけど、所要時間は2時間ほどでしたので、アジェとユージン・スミスの2つを選びました。
最初に見たのは『アジェのインスピレーション』。
ウジェーヌ・アジェ(1857-1927)というのはフランスの写真家で、19世紀末~20世紀初頭のパリの建物や室内、ショウウィンドウ、人々の生活や仕事風景などを撮りました。最後に住んだモンパルナスでは、「芸術家の資料」という看板を掲げ、芸術家たちに写真を売る仕事をしていたそうです。
最初にその才能を見抜いたのは、かのマン・レイ(1890-1976)とのことで、アジェに影響を受けた写真家も数知れず。アジェ以外にもマン・レイ、スティーグリッツ、荒木経惟、森山大道など、そうそうたる面々の作品が並んでおりました。
そんな中、「アラキは別格だわ~」と改めて思った日でもありました。なんだろう。やっぱりすごいんですよ。パワーというかオーラがちがうんだよね。さすが。
次に見たのが『生誕100年 ユージン・スミス写真展』。
見始めてすぐ、「あ~、こっちをあとにしたのは失敗だったかも~」と思いましたねぇ…。まぁけっきょく、どちらを先に見ていてもそう思ったのでしょうけれど。。。
ウィリアム・ユージン・スミス(1918-1978)はアメリカのドキュメンタリー写真家です。『ライフ』誌などで多くのフォト・エッセイを発表しました。
田舎町で奮闘する医師を取材した「カントリー・ドクター」、ノーベル平和賞を受賞したシュヴァイツァー博士を撮った「慈悲の人」、他にも沖縄戦や水俣病、日立、鉄鋼の街ピッツバーグを撮った作品など約150点。どれも素晴らしい作品でした。
個人的には、初期作品の中の「ウォーターライドのカップル」という写真がけっこうツボでした(*写美のサイトにも掲載されています)。この時期の写真は躍動感にあふれ、人物の表情もとてもユーモラスで、その後のドキュメンタリー写真とはかなり趣が違いますが、これもとても好きです。
後ろに映画が控えていたため、後半少しかけ足になってしまいました。なので、ぜひもう一度、見に行きたいと思います。
本命だったゴッホの映画については、長くなったので次の記事へ。
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