『名画の謎 旧約・新約聖書篇』
ここのところ、美術がらみの本を立て続けに読んでいます。
そもそもは、スケーエン展を見た国立西洋美術館の売店で、たまたま気になって手にとった中野京子さんの『名画と読むイエス・キリストの物語』が始まりでした。
西洋画の展覧会に行くと、たいてい聖書を題材にした絵が何点かはあると思うのだけど、私はキリスト教についての知識がほとんどなく、恥ずかしい話、キリストというのはそもそも人間なのか神なのか、なぜ十字架に架けられたのか、そんな基本的なことすら全く知らないままだったので、宗教画を見ても、どこか他人のような・・・すごいとか美しいとか、そういうのは分かっても、「ふ~ん・・・」みたいな。
おかげさまで今回、そんな長年の謎も解けたので、これからはもうちょっと深いところから味わえるかなぁ、とちょっと期待をしているところです。
さて、そうして『名画と読むイエス・キリストの物語』は夢中になって読みふけり、あっという間に読み終わってしまったので、さあ次っ!ということで選んだのが『名画の謎 旧約・新約聖書篇』でした。
これもまぁまぁ面白かったのですが、後半になってちょっと飽きてきた頃、原田マハさんの『楽園のカンヴァス』に流れてしまい、今度はそっちにのめり込んでいましたが、それも読み終わり、最後にまた『名画と読む…』に戻って無事読み終えたところです。
ちょっと気に留まったトピックがありました。
キリスト教には、「7つの大罪」というものがあるそうですね。
6世紀後半、ローマ教皇グレゴリウス1世によって示されたそれは、傲慢、貪欲、淫乱、憤怒、大食、嫉妬、怠惰の7つだそうですが、なんと、2008年にヴァチカンが現代の「7つの大罪」を発表したとのことで、これがすごい。
「遺伝子組み換え」
「人体実験」
「環境汚染」
「社会的不公正」
「貧困を起こすこと」
「淫らなまでに金持ちになること」
「麻薬」
“淫らなまでに金持ち”ってあーた、、、
まぁお金は、使い方が問題なんじゃないでしょうかね。(あ、稼ぎ方もだけど)自分だけでなく、周りの人までしあわせになるような使い方をしていれば、どれだけ稼いでもいいような気はします。
そんなわけで、次は『名画の謎 ギリシャ神話篇』を買いました。
原田マハもいろいろ読んでみたい本が控えているんだけどね。。。
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