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『怒る技術』

いや~、良い本でした。

大好きな 中島義道 先生の本。…と言いつつ、まだたった7冊目なんですけどねsweat01

日本では、「怒り」というのは抑え込むものと認識している人が多く、そうやって抑え込んでいるうちに怒り方が分からなくなってしまった人が多い、というのは私も常々感じておりました。
でも、怒りは抑え込んでしまうとロクなことにならない、というのも身にしみて感じています。
20代の頃に「言わないクセ」がついてしまった私ですが、紆余曲折を経て、今は比較的自然に感情を出せるようになりました(って、まだ抑えてしまう部分も残っているんですけど)。
でも、<出さない→出せない→出せるようになった>という変化をたどってきたせいで、私には、「怒り」を正しく認識し、適切に表現することが、どれだけ大切なことかがなおさらよく理解できます。

そんなわけで、怒り方を忘れてしまった人たちに、ぜひとも読んでもらいたい本ということでご紹介します。

さて、怒りを適度に放出しないで溜めておくと、そのうち自分のキャパシティを超えてしまい、火山が噴火するように怒りがとつぜん爆発する、もしくは、大量の怒りが体内で腐ってゆく、という、まぁたいがいそのどちらかの方向に行くので、とにかく怒りは適度に放出せよ、ということで、その方法について事細かに述べているわけですが、まぁ詳しくは直接ご覧いただくとして、いま特に書いておきたいことはそれとはまた少し別のことです。(以下引用)

「自分の怒りを相手に伝えることは、相手の怒りを受けとめることと表裏一体の関係をなしている」

これ、じつは怒りに限ったことではなく、自分の意見や考えを相手に伝えるときには常に必要な心構えだと思うのですが、世の中お互いに気持ちよく暮らしていくためには、相手を尊重し、かつ自分も尊重してもらうことが必要です。それには、自分の主張ばかり通そうとしてはいけないし、 その逆に、自分は我慢して相手の言うことを聞くばかり、という態度もNGです。
私が自分の考えを相手に伝えるときにいつも心がけているのは、「必ずしも自分の考えが通るとは限らない。なので、心を尽くしてこちらの気持ちを伝えはするが、受け入れてもらえない場合も想定して、それもまた受け入れる準備をしておく」ということです。こちらに意見や怒りを表出する権利があるのと同等に、相手には受け入れない権利もあるのですから…。それは立場が逆になった場合も同様で、誰かから何か要求されたり、意見を突き付けられたりしたとき、私たちにはそれを受け入れなくてよい権利というのもあるわけです。

ただ、ここでもうひとつ忘れちゃいけないのは、何かに対して怒りを感じた場合、その原因は(よくも悪くも)自分の中にあるということ。
もちろん、誰が聞いても怒りを感じるようなあまりにも非常識な行い、などというものもありますが、常識とはまた別の次元で、たとえばAさんが何とも思わない出来事を、Bさんは周りが不思議がるくらい敏感に反応したとしたら・・・それは、Bさんの側に何か原因があるはずです。

怒りの原因がどこにあるのか、自分はどういう点に怒りを感じたのか、ということを正しく把握するのは大切な作業です。それをきちんとしておかないと、間違った表出になってしまいます。相手に非がないにもかかわらず、相手を責めてばかりいたとしたら、それは単なる権利の濫用であって、何の解決にも結び付きません。正しく怒ること、それがこの本の言いたいことのひとつでもあります。

そうそう。正しく怒れるようになる訓練、みたいなものも書いてあるので、ふだん怒れない人はぜひ参考にしてくださいね。

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