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『スピリチュアル・ジャズ』

先日ちらっと書いたファラオ・サンダース、あれから毎日聴いています。iPodに入れて、仕事の行き帰りにも。いったんハマり出すと、しばらくこういう状態が続くのです私。

ちなみに、ファラオはPharoahと綴るので、最近ではファロアと書かれることが多くなってきました。
以前ここでも紹介した植草甚一さんなどは、40年も前からファロアと書いていらっしゃいますが、最近また別の本で読んだところによると、最初はPharaohだったのが、あとからPharoahになったそうなんですね。
それで、ソニー・ロリンズに会ったときに、どっちで呼べばいいんだ?と聞いたところ、本当の名前はFarrellだと教えてくれたそうな。つまり、当て字の一種みたいなもんだから、ファラオでもファロアでもどっちでもいいのだ、ということらしい。A^^;

で、スピリチュアル・ジャズ。
もっと知りたくなったので、本を買ってみました。

やっぱり筆頭に挙げられているのはジョン・コルトレーンなんですね。そして、その次がファラオ・サンダース。ファラオは、コルトレーン最後の弟子とも言われているような人ですから、まぁ当然そうなるでしょうね。

私が知りたかったのは、「何かどうスピリチュアル」なのか?」という点だったのですが、それについては、冒頭に説明があって・・・でも、分かるような分からないような??でした。A^^;
そもそも「ジャズの生い立ちそのものが、人間の死を悼んだり、神への感謝の気持ちを歌ったりという、ある種の神秘的な体験と密接な関係を持つものなので」「ジャズ自体がスピリチュアルなものなんじゃないの?」という指摘もあるそうな。黒人霊歌(ニグロ・スピリチュアル)の影響も受けているわけだし。

結局のところ、「スピリチュアル・ジャズとは?」という問いに対する明確な答えはなく、広く捉えれば、「精神を高揚させるようなパワフルでエネルギー溢れる演奏」とか、「ディープで宇宙的な広がりを持つ作品」とか、「至福と平安な気持ちで満たしてくれる楽曲」とか、「地上の束縛から自らを解放し、さらなる高みに向かって飛翔させてくれる音楽」とか、そんなあたりになるみたいです。

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コメント

確かに、ジャズとかソウルとかブルースってのは、それ自体がスピリチュアルな表現なんですよねえ。
どんなに苦しい境遇でも音楽があればつかの間愉しく過ごせるのさ、でも生きていくのは苦しいね。という、苦と楽が背中合わせになった音楽。そのルーツは、アフリカから奴隷としてアメリカに連れて来られた黒人たちの“うた”です。
黒人文化に深く関わった文筆家であったナット・ヘントフは、ジャズの根源について「演奏する個人個人とその家系のすべてが盛り込まれた履歴書である」というような意味のことを書いています。
やがてそれが白人たちに模倣され、商業音楽になってしまう。(まあそのおかげで一部の黒人の地位は向上したわけですが‥‥)売れる音楽・愉しい音楽・ヒップな音楽・踊れる音楽だけが主流になってしまう。
そして本来あった精神性はだんだん希薄になってしまった。たぶん当の黒人たちの多くも忘れてしまっている。

で、そういう精神性を取り戻し、土着音楽に回帰しようとしたのが、スピリチュアルジャズなんじゃないでしょうか。
そんなわけですから、演奏スタイルがどうだとか、第一人者が誰だとか、代表作はとか、定義しようとするといろいろ難しいんじゃないかと思います。
そもそも商業音楽から解脱することを目指したスピリチュアル音楽が、けっきょくは録音されCDとして流通しているというのもまた、ちょっと複雑なことだなあと思ったりします。

コルトレーンは、商業ジャズからスタートして、やがてアフリカ音楽を取り入れ、そのエネルギーを取り入れた新しい音楽を模索して‥‥、最後は精神的な宇宙の音楽に行っちゃうんですよね。
“宇宙っぽい音楽”を作った人はたくさんいますが、やはり彼は無力で業の深い人間だったからすごいのだと思います。決して天才などではなく、悩む・迷う・叫ぶ・泣く。そして歌う。
そうして宇宙を思いながら、のた打ち回って地上で生きていく姿が美しかったんじゃないかと思います。
うわ、すっごく長い‥‥。

★庵魚堂さま
おおっ、たくさん書いてくださって、ありがとうございます!
うう~む、さすがジャズには詳しいですね。
黒人たちのたましいの“うた”が、白人たちによって広められ、地位が向上する…なかなか皮肉な結果ですね。
でも、そういったことから考えると、
>精神性を取り戻し、土着音楽に回帰しようとしたのが、スピリチュアル・ジャズ
というのは、非常に腑に落ちます。

ファラオを聴いたあとでコルトレーンを聴いてみると、また別の崇高さが感じられて面白いです。ちなみに私、コルトレーンを1枚のアルバムを通してきちんと聴いたのって、「バラード」しかなかったんですね。最近、その事実に初めて気づき、愕然としております。A^^;

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