2021年2月に観た映画(DVD含む)
2月は、珍しく邦画から始まりました。
『黄泉がえり』(2003)
主演は草彅くん、ヒロインは竹内結子さん。
『熊本日日新聞』に連載された小説が原作だそうで、舞台も熊本です。
ある村のあるエリア内だけで、ある時期とつぜん死者がよみがえる…という不思議なお話。
死者が黄泉(よみ)の国から帰ってくる、という意味のタイトルですね。
小説の方がより超常現象色が濃いようです。
重力が関係ある???というのは、まるでインターステラーのような設定だなぁ。
と思いながら観ていました。
竹内結子さんは、『サイドカーに犬』で観て一発でファンになってしまったのだけど、ほんとに良い女優さんですねぇ。(と言いつつ、これまだ2本目なんですが💦)
『繕い裁つ人』(2015)
三島有紀子監督作品。
この監督の『しあわせのパン』(2012)、『ぶどうのなみだ』(2014)は大好きで、他に『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018)も観ているので、私としては4本目となります。
漫画が原作だったのですね。
祖母がやっていた小さな洋裁店を継いだヒロイン・市江を、中谷美紀が演じています。
神戸を舞台としているので、洋館や坂の場面が多く、それがシックな服と調和して、とても素敵な画面を作り上げています。
先代が仕立てた服を、何年も、何十年も大事に着続ける人たち。
年をとり体型が変わると、あるいは、家族からもらい受けた服を自分に合わせたくて、リフォームを頼みにやってくる。
市江も、祖母が大事にしていた世界を崩すことなく、頑固に同じ路線を守り続けていきます。
最後の最後には、ようやく自分路線も少しずつ打ち出し始めるのだけど、使い捨てが多く、定番というものが成り立ちにくくなった現代の風潮とは一線を画した世界観でした。
ひとつのものを大事にずっと使い続けていくのって、いいなぁ…。
それとは別に、市江がときどき入る喫茶店のチーズケーキのでかさに笑いましたわ。
「えええっ、これ一人で食べるのかい!?」って。
(どうやら糖質制限の特別なケーキだったみたいです。)